英語表現における数、程度の表現の話です。
今回は英文中でよく見かける数の表現 dozen, score, gross, myriad, by twos and threes, ten to one を取り上げます。
いずれも英文中でかなりの頻度で見かけます。
生活、文化の違いから、今一つ「どれくらいなのか?」よく分からないので、具体的にに説明したいと思います。
例文と合わせてご参照ください。
まずは、
1.dozen
※1ダースのこと。12です。
※「十数個」という概数を表すこともあります。
※dozens of~で「たくさん」の意味もあります。
Pack apples in dozens into these boxes.
「この箱にリンゴを1ダースづつ詰めてくれ。」
There were dozens of spectators around the car involved in the accident.
「事故車の周りには沢山の見物人がいた。」
2.score
※20、20人、20個の意味です。
※scores で「数十の、たくさん」の意味になります。
Taiwan was under Japanese rule for two score years and ten.
「台湾は50年にわたって日本の統治下にあった。」
Scores of enemy planes were waiting in the sky when the formation approached the waters near Okinawa.
「その編隊が沖縄の近海にさしかかった時、何十もの敵機が上空で待ち構えていた。」
3.gross
※可算名詞のgrossは12ダース(144個)の意味です。
※「とても~、ひどい~」といった形容詞にもなります。
The restaurant orders a gross of eggs everyday.
「そのレストランは毎日1グロスの卵を注文する。」
4.myriad
※1万の意味ですが、実際には「無数の」という意味で使われることがほとんどです。
a myriad of 「無数の」
Seen from Mt. Norikura, a myriad of stars were scattered in the sky
「乗鞍岳から見た空には無数の星が散りばめられていた。」
5.by twos and threes
※「ちらほら」「三々五々」といった曖昧な数
The cherry blossoms at the nearby shrine have begun to bloom by twos and threes.
「近所の神社の桜もちらほら咲き出した。」
At dusk, fireworks spectators gathered on the banks of the Hirose River by twos and threes.
「夕暮れになり、花火の見物客が三々五々広瀬川の土手に集まって来た。」
6.ten to one
※確率。十中八九(じゅっちゅうはっく)、九分九厘、ほとんどの意味。
At this rate, ten to one he will be the MVP of this year’s American League.
「この調子でいけば、彼が今年のアメリカンリーグのMVPになることは十中八九まちがいない。」
今回は以上です。
ご精読いただきありがとうございました。