frank、 frankly、 frankly speaking を多くの人は「正直な、率直な」「正直に言うと、率直にいうと」といった良い意味で肯定的に理解しています。
しかし、実はこの言葉「ぶっちゃけ、腹蔵なく、ずけずけ、あけすけに、無遠慮に、ズバリ言うと、あえて言わせてもらうと、」といった、言われる本人があまり聞きたくないこと、ショックを受けるようなこと、耳が痛いこと、傷つくようなことを述べる際の、前置きの言葉として使われることがほとんどです。
「彼はフランクな人だ。」というのは日本では誉め言葉ですが、[He is frank.] は「彼はずけずけと物を言う奴だ。」といった感じです。
なぜ、日本において frank という言葉に誤解が生じたのでしょうか。
私の推測ですがやはり「フランク・永井」と「フランキー堺」のお二人のイメージがこの言葉を曲解させるうえで大きな影響があったのではないでしょうか。
人名の Frank、Frankie が形容詞の frank、副詞の frankly のイメージを勝手に作り上げてしまい、肯定的なイメージを持たせてしまったのではないでしょうか?
ともあれ、これからはこの ”frank” をネガティブな感覚でとらえるようにしましょう。
それでは例文をご覧ください。
まずは
frank
To be frank with you, I don’t like your mother.
「ハッキリ言って、あなたのお母さんが嫌いです。」
My wife is quite frank with me about everything.
「妻は僕にずけずけ物を言う。」
frankly
Quite frankly, I don’t think you’re good enough to get into that university.
「率直に言うが、キミにその大学に入れるほどの実力はないと思う。」
Frankly, there aren’t any cool boys in our class.
「正直、うちのクラスにはカッコいい男子がいないわ。」
frankly speaking
Frankly speaking, your department has contributed very little to the company’s performance this year.
「正直に言って、君の部署は今年の会社の業績にほとんど貢献していない。」
Frankly speaking, it’s hard to understand why you would want to give up your current well-paying job to study abroad.
「ぶっちゃけ言わせてもらうと、なぜ君が今の好待遇な仕事を捨ててまで留学したいのか理解しがたい。」
今回は以上です。
ご精読いただきありがとうございました。