前置詞

試験に出るぞ!簡単そうに見えても意外と知らない【前置詞の of 】 の意味。こういうことはまとめて覚えてしまうのがコツなんだ!

of は実は難しい前置詞です。
何気なく読んでいては、英文の真意を読み解くことが出来ません。

誰でも知ってる前置詞の of、いざ意味を問われると「?」となる単語です。

短くて簡単そうに見えますが実はなかな奥深い単語なのです。


この機会にもう一度確認してみましょう。

of は英文に頻繁に登場する中学生で習った基本的な前置詞で最初は所有格に相当する用法の「~の」と習ったはずです。

しかしこの前置詞の本質的な意味は本体からの「分離」や元々の「起源を」表すものです。本体から切り離した一部を意味しています。


この簡単そうに見える この of ですが辞書で調べると20以上の用法が出てきます。単に「~の」と訳していては意味の通らない場合がありますので主な用法を紹介いたします。

出現頻度の低い用法まで全て覚える必要はありませんが、以下の6つを覚えておけば、大体普段の英語で見かける用法はカバー出来ると思います。 

1. [所有、所属の of ] 「~の」と訳すもの。
2. [原料、構成の of ] 「~から出来ている、~から構成される」と訳すもの。
3. [比較表現の最上級の of ] 「~の中で一番」と訳すもの。
4. [分離、除去の of ] 離れていく感覚。「~から」という訳すもの。
5.[性格、性質の of ]「~の、~の性質もった」という意味。
6.[関連、テーマの of ] of を about (~について)に置き換えて考える。


まずは

1.[出所、所属の of ] 「~の」と訳すもの。

The height of the table.
「テーブルの高さ」

The battery of this remote control is dead.
「このリモコンの電池は切れている。」

Canberra is the capital of Australia.
「キャンベラはオーストラリアの首都だ。」

The famous scholar came of the imperial family.

「その高名な学者は皇室の出である。」

2.[原料、構成の of ] 「~から出来ている、~から構成される」と訳すもの。

What is this suits made of?
「このスーツ何で出来てるの?」

The platoon consisted of thirty members.
「その小隊は30人で編成されていた。」

This chest is made of pine wood.
「このチェストは松の木で作られている。」

The metal is composed of iron and nickel.
「その金属は鉄とニッケルから出来ている。」


3.[比較表現の最上級の of ] 「~の中で一番」と訳すもの。

She was the tallest girl of the five.
「彼女は5人の中で一番背が高かった。」

Jane is the tallest of all these women.
「ジェーンはこれらすべての女性の中で最も背が高い。」


4.[分離、除去の of ] 離れていく感覚。「~から」という訳すもの。
これは form の用法に似ています。

Our grandparents’ house is within five kilometers of the Takayama station.
「祖父母の家は高山駅から5キロ以内にあります。」

We cleared the road of rubble.
「私たち道路からがれきを取り除いた。」

She was robbed of her bag.
「彼女はバッグを奪われた。」

Children will eventually become independent of their parents.
「子供はやがて親から独立していくものだ。」


5.[性格、性質の of ]「~の、~の性質もった」という意味。

That is kind of you.
「これはご親切に。(どうもありがとう)」

How nice of you to help me.
「手伝ってくれてありがとう」

It was stupid of him to lie the lawyer.
「弁護士に嘘をつくなんてあいつも馬鹿だな。」

He was a statesman of great strength in American politics.
「彼はアメリカの政治において非常に強力な政治家でした。」

The evidence provided by the lawyer was of completely unconvincing.
「その弁護士が提出した証拠は全く説得力のないものだった。」


6.[関連、テーマの of ] 
of を about (~について)に置き換えて考える。
aboutより固い表現です。

She was speaking of her school days.
「彼女は自身の学生時代について話していた。」

What do you think of this?
「これについてどう思う?」

The same is true of Japan and of the United States.
「同様のことが日本についても合衆国についてもあてはまる。」


これでもう英文に of が出て来ても自信をもって読めるようになるはずです。


今回は以上です。
ご精読いただきありがとうございました。

関連記事
前置詞

これは入試に絶対出る!【 say, speak, talk, tell 】この基本的な4つの「話す」動詞。知ってるつもりでも実はほとんどの人が作文で正しく使えないんだ!ここで使い方をしっかり覚えろ!

英語に再挑戦
よく知っている単語でも、その意味や使い方を改めて訊かれると意外によくわからないことが多いものです。 今回はその代表の一つ、「話す」とい …
前置詞

これは試験に絶対出るぞ!【 marry, discuss, mention, enter, reach, resemble, answer, contact, attend 】これがつい後ろに前置詞をつけたくなってしまう代表的な他動詞11選だ!本当によく間違えるからしっかり覚えておけ!入試でこれを間違えたら本当に痛いぞ!他動詞の直後に前置詞は来ないんだよ!

英語に再挑戦
今回は、「日本語訳だけ見ると、後ろに前置詞+名詞の形が来てしまいそうな動詞」について。 以下の動詞は基本的に他動詞なので、直後には名詞 …
前置詞

入試に出るから絶対覚えろ!【 agree, anxious, ask, familiar, tired, call, compare, consist, deal, air 】 前後に置かれた前置詞ですっかり意味が変わってしまう紛らわしい単語の代表格だ!こういった単語は前置詞とセットで覚えないと使えないんだ!しっかり読んで頭に叩き込め!

英語に再挑戦
一見すると似たように見える熟語でも形容詞や動詞とセットになる前置詞によって全然違う意味になってしまう代表的な熟語について。 TOEIC …
前置詞

試験に出るから確実に覚えておけ!【 answer, marry, resemble, attend, approach, reach, discuss, consider 】間違えるなよ!直後には名詞が来るぞ!つい後ろに前置詞を置きたくなる代表的な他動詞8選だ!

英語に再挑戦
英文中に動詞が出てきた場合、それが「自動詞」なのか「他動詞」なのかを意識しましょう。 他動詞は後ろに目的語がある動詞、自動詞は目的語が …
前置詞

何となくわかった気になるな!この因果関係を明確にしろ!【because of, on account of, thanks to, due to, owing to, from, of, over, through, with】「~のために」「~のせいで」といった原因や理由の表現、前置詞のニュアンスはこう理解しろ!

英語に再挑戦
「~の原因、理由で」「~のために」「~のせいで」を表す句、前置詞についてまとめてみました。 それぞれの後ろには基本的に名詞がきますので …
前置詞

【 as 】がわからなければ長文は読めない!イコール「=」のイメージを頭に叩き込むんだ!【as】の意味ならこれだけ覚えれば大丈夫だ!しょっちゅう出てくるこの単語の訳し方は反射的に体で覚えろ!

英語に再挑戦
英語の文章を読んでいると本当によく出てきます。この”as"という単語。非常に短い言葉ですが、実は英語をクリアに理解する上で非常に大事なもので …
前置詞

入試に必ず出てくるぞ!【 apply, attend, impatient, known, engage, true, care, correspond, oneself, inquire】 前後の前置詞が意味を変えてしまう紛らわしい単語の代表がこれだ!これは知識と運用力を問われるぞ!しっかり読んで頭に叩き込むんだ!

英語に再挑戦
今回は前回に引き続き、「一見似たように見える熟語でも形容詞や動詞とセットになる前置詞によって全然違う意味になってしまう代表的な熟語」の2回目 …