前置詞

これがいわゆる「関連の of 」だ!【inform, convince, remind, persuade, warn 】などを伴って about や on と同じような使われ方をするぞ!

以前の記事において前置詞 of が主に持っている4つの意味について書きました。

この of は英文中でよく「何のことやら意味不明」になることが多い難しい前置詞です。

辞書を引いてみても数多くの意味が記載されていて、文脈上どの意味が最も適切なのか迷うことが多い。

基本的にのこの of はあるものの一部を取り出していることを示す前置詞であるといわれます。

[The United States of America](アメリカ大陸の一部の一つになった国々。これは「アメリカ合衆国」と翻訳されました。)はよい例かと思われますが、それだけではなかなか意味をとることが難しいこともあります。

そこでこの of を一緒に使われる動詞のパターン別にまとめてみました。

今回は「~について」という意味の すこし about や on に似た用法について取り上げます。

よく「関連の of 」と呼ばれます。

取り上げる動詞は inform, convince, remind, persuade, warn です。

「~について、~ことを、~に関して」という意味でとらえればよろしいと思います。

以下、例文と合わせてご覧ください。


1.inform「誰々に~のことを知らせる、伝える」

※この場合の inform は他動詞。目的語に人が来る場合がほとんど。

※of 以下は副詞句。

My sister informed me of her safe arrival in the dormitory in Kamakura that evening.
「私の妹はその日の夕方に無事鎌倉の寮に着いたことを私に電話で報告してきた。」

It was not until his fellow soldier’s son grew up, My father informed him of circumstances where his father died.
「私の父は戦友の息子が物心がついた時になって初めて、彼の父がどのような状況で死んだのか話して聞かせた。」


2.convince「確信させる、納得させる」

※受動態で使われることが多い。

The manager was convinced of the victory by the reversal grand slam in the top of the 9th inning.
「監督は9回表の逆転満塁ホームランで勝利を確信した。」

It’s difficult to convince the president of success in the project with such an irrational explanation.

「そんな説得力のない説明で、社長にプロジェクトの成功を納得させるのは難しい。」


3.remind「思い出させる、気付かせる」

You remind me of someone I met in Moscow before the Revolution.
「君は私が革命前のモスクワで会った誰かに似ている。」

Her appearance carrying the balalaika on her back reminds me of her mother. Blood will tell.
「バラライカを背負った彼女の姿は私に彼女の母親を思い出させる。血筋というものだな。」(映画『ドクトル・ジバゴ』のラストシーンをイメージして作文)


These stone walls without a castle tower remind us of the past prosperity of the Tokugawa shogunate.

「天守閣のないこの石垣は、徳川幕府の栄華を偲ばせます。」


4.persuade「~するよう説得する、確信させる、する」

Shiba Goro persuaded the distraught ministers of each country to come under his command during the Boxers Rebellion.
「義和団事変の際、柴五郎は取り乱した各国の公使に自分の指揮下に入るよう説得して回った。」(「日英同盟」のきっかけとなった史実)

He tried to persuade his mother of his innocence.

「彼は母に自分の無実を信じさせようとした。」


5.warn「警告する、~しないよう注意する」

The company commander warned the advance reconnaissance party of the possibility of a minefield.
「中隊長は先遣の偵察隊に地雷原の可能性について警告した。」

The director warned his subordinates of dozing operations as the night shift continued for the last few days.
「部長はここ数日夜勤が続いていたので居眠り作業をしないよう部下に注意した。」

 


今回は以上です。
ご精読いただきありがとうございました。

関連記事
前置詞

入試に必ず出てくるぞ!【 apply, attend, impatient, known, engage, true, care, correspond, oneself, inquire】 前後の前置詞が意味を変えてしまう紛らわしい単語の代表がこれだ!これは知識と運用力を問われるぞ!しっかり読んで頭に叩き込むんだ!

英語に再挑戦
今回は前回に引き続き、「一見似たように見える熟語でも形容詞や動詞とセットになる前置詞によって全然違う意味になってしまう代表的な熟語」の2回目 …
前置詞

入試に出るから絶対覚えろ!【 agree, anxious, ask, familiar, tired, call, compare, consist, deal, air 】 前後に置かれた前置詞ですっかり意味が変わってしまう紛らわしい単語の代表格だ!こういった単語は前置詞とセットで覚えないと使えないんだ!しっかり読んで頭に叩き込め!

英語に再挑戦
一見すると似たように見える熟語でも形容詞や動詞とセットになる前置詞によって全然違う意味になってしまう代表的な熟語について。 TOEIC …
前置詞

何となくわかった気になるな!この因果関係を明確にしろ!【because of, on account of, thanks to, due to, owing to, from, of, over, through, with】「~のために」「~のせいで」といった原因や理由の表現、前置詞のニュアンスはこう理解しろ!

英語に再挑戦
「~の原因、理由で」「~のために」「~のせいで」を表す句、前置詞についてまとめてみました。 それぞれの後ろには基本的に名詞がきますので …
前置詞

これは入試に絶対出る!【 say, speak, talk, tell 】この基本的な4つの「話す」動詞。知ってるつもりでも実はほとんどの人が作文で正しく使えないんだ!ここで使い方をしっかり覚えろ!

英語に再挑戦
よく知っている単語でも、その意味や使い方を改めて訊かれると意外によくわからないことが多いものです。 今回はその代表の一つ、「話す」とい …
前置詞

【 as 】がわからなければ長文は読めない!イコール「=」のイメージを頭に叩き込むんだ!【as】の意味ならこれだけ覚えれば大丈夫だ!しょっちゅう出てくるこの単語の訳し方は反射的に体で覚えろ!

英語に再挑戦
英語の文章を読んでいると本当によく出てきます。この”as"という単語。非常に短い言葉ですが、実は英語をクリアに理解する上で非常に大事なもので …
前置詞

これは試験に絶対出るぞ!【 marry, discuss, mention, enter, reach, resemble, answer, contact, attend 】これがつい後ろに前置詞をつけたくなってしまう代表的な他動詞11選だ!本当によく間違えるからしっかり覚えておけ!入試でこれを間違えたら本当に痛いぞ!他動詞の直後に前置詞は来ないんだよ!

英語に再挑戦
今回は、「日本語訳だけ見ると、後ろに前置詞+名詞の形が来てしまいそうな動詞」について。 以下の動詞は基本的に他動詞なので、直後には名詞 …
前置詞

試験に出るから確実に覚えておけ!【 answer, marry, resemble, attend, approach, reach, discuss, consider 】間違えるなよ!直後には名詞が来るぞ!つい後ろに前置詞を置きたくなる代表的な他動詞8選だ!

英語に再挑戦
英文中に動詞が出てきた場合、それが「自動詞」なのか「他動詞」なのかを意識しましょう。 他動詞は後ろに目的語がある動詞、自動詞は目的語が …