英語の勉強というのは決して暗記科目ではないと思っていますが、ところどころに実際そのまま暗記してしまった方がよろしい単元もあります。
今回はそんなお話しです。
「~は言うまでもない」「~はもちろん」という表現は慣用表現を問う穴埋め問題でよく出される強調表現です。
また、覚えておくと実際の会話文での少しこなれた英語表現ですので、「なかなか出来るな。」という印象を与えます。コミュニケーション英語でも必須の表現です。
この手の表現は文法構造云々というよりも慣用表現の知識として身に付いているかどうか、とにかくまずはスッと出てくるかどうかを問われていますので何度も音読してそのまま暗記しておきたい表現です。
以下の6つはぜひとも身につけて置きたい表現です。
以下、例文と合わせてご覧ください
1.needless to say
2.to say nothing of~
3.not to speak of ~
4.not to mention~
5.let alone~
6.It goes without saying that
まず
1.needless to say
※ほとんどの場合、文頭に置かれます。一番使いやすい表現です。
Needless to say, the Toyotomi clan was destroyed at the end of the Siege of Osaka.
「言うまでもなく、大坂の陣を最後に豊臣家は滅亡した。」
Needless to say, he never went back to his hometown.
「言うまでもなく、彼が決して故郷に戻ることはありませんでした。」
2.to say nothing of~
※of の後には当然、名詞が置かれます。
I know both Sendai and Nagoya very well, to say nothing of Tokyo.
「僕は仙台も名古屋もよく知っている。東京はもちろんさ。」
I can beat even Gian, to say nothing of Nobita.
「俺はジャイアンにだって勝てる。のび太は言うまでもないさ。」
3.not to speak of ~
※of の後にはほとんど場合、否定的な意味合いのが来ます。
I hate vehicles. I don’t even get on the train, not to speak of a car.
「私は乗り物が嫌いだ。車はおろか電車にも乗らない。」
My girlfriend is vegetarian, she doesn’t eat yakiniku, not to speak of sashimi.
「僕の彼女はベジタリアンだ、焼肉はもちろん刺身も食べない。」
4.not to mention~
※mention は他動詞なので後ろには名詞、名詞句、名詞節がきます。
※かなり強めの否定表現です。
Not to mention, humans cannot beat brown bears.
「人間がヒグマに勝てるわけがない。」
The mountaineer has climbed Everest, not to mention Mont Blanc.
「その登山家はモンブランはもちろんのことエベレストにも登ったことがある。」
5.let alone~
※他のものは「当然言い及ぶまでもない」といった感じです。
He is allergic to alcohol. He can’t drink amazake, let alone beer.
「彼はアルコールアレルギーだ。ビールはおろか甘酒も飲めない。」
He can’t even read, let alone write Japanese.
「彼は日本語を書くどころか読むこともできない。」
6.It goes without saying that
※これのみ後ろにSV構造を従えます。
※that 以下は同格修飾の that 節です。完全文がきます。
※that については以前のthat の意味について。 その役割を理解したら長文もスイスイ読めるはず。記事もご参照ください。
It goes without saying that his efforts came to nothing for the failure.
「彼の努力がその失敗によって水泡に帰したのは言うまでもない。」
It goes without saying that my enthusiastic instruction made his grades top in the class.
「言うまでもなく、私の熱血指導により、彼の成績はクラスのトップになりました。」
今回は以上です。
ご精読いただきありがとうございました。